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 2009年9月27日に行われた連邦議会選挙は,大連立政権内の首相と副首相が選挙における対抗馬という関係にあることもあり,争点が少なく盛り上がりに欠ける選挙となった(投票率は戦後最低の70.8%)。SPDが得票率を大きく下げ,CDU/CSUも得票率を下げる一方,FDPが大躍進し,緑の党と左派党も得票率を上げた。この結果,CDU/CSUとFDPの黒黄連立で過半数の議席を占めることとなり,同年10月28日,メルケル首班の新たな連立政権が成立した。その後,FDPの支持率の急落(選挙時の14.6%→現在約5%)と緑の党の支持率の上昇(10.7%→約20%)傾向が顕著であったが,CDUは立ち直り,SPDは一時挽回した後,再び低落傾向にある。
 また、ケーラー大統領が2010年5月30日に突如辞任したことを受け,6月30日に大統領を選出する連邦会議が開催され,ヴルフ前ニーダーザクセン州首相が新大統領に選出された。

 州レベルの政治情勢、特に州議会選挙に焦点を当ててみると、2009年8月30日にはザクセン,テューリンゲン,ザールラントの3州で州議会選挙が行われ,FDP,左派党,緑の党が得票率を伸ばす一方,連邦の大連立与党であったCDUは得票率を下げ,SPDは前回並みの低い得票率にとどまった。この結果,ザクセン州ではCDU・FDPの連立政権が新たに成立し,テューリンゲン州ではCDUとSPDの大連立政権が継続されることとなり,またザールラント州では,CDU・FDP・緑の党のジャマイカ連立が新たに成立した。
 また,連邦議会選挙と同日の9月27日には,ブランデンブルク州及びシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州において州議会選挙が行われた。ブランデンブルク州においてはSPDが第1党の座を維持し,左派党との連立政権が新たに成立した。また,シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州においてはCDU/FDPの連立政権が成立した。
 2010年5月に行われたノルトライン=ヴェストファーレン州議会選挙において,CDUとFDPの連立政権が敗北。連立交渉の結果,7月中旬,SPDと緑の党から成る少数連立政権が成立。州立銀行ヴェストLBの立て直しのための新規国債を含む2010年追加予算に対して同州憲法裁は,昨年12月18日,新規国債の当面禁止を命じた。与党は引き続き予算案の成立に尽力しているが,再選挙の可能性もある。
 2011年は,7つの州議会選挙が予定されており,その動向を注視する必要あり(2月:ハンブルク,3月:ザクセン=アンハルト,バーデン=ヴュルテンベルク,ラインラント=プファルツ,5月:ブレーメン,9月:メクレンブルク=フォアポメルン,ベルリン)。

 


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