
経 済
ドイツは,世界有数の工業先進国であるとともに貿易大国である。GDPの規模では世界第4位。ドイツは,2003年以降輸出額首位の座を維持してきたが,2009年に中国の輸出額がドイツを上回り2位となった。国際貿易額は,米・中に次いで世界第3位となっている。
2009年の独経済は,金融・経済危機による甚大な影響を受けた。特に輸出の大幅な低迷により,2009年の実質GDPは▲4.7%となった。しかし,2010年は実質GDP成長率3.6%となり,ドイツ統一後の最大の成長率を記録した。政府は2011年の実質GDP成長率を1.8%(2010月10月公表の政府秋期経済予測)と予測している。2010年12月のifo景況指数も,高水準での改善を示しているほか,2010年を通じてビジネス環境指数は明確に上昇した。輸出の増加及び,特に投資の拡大が数値上昇の要因とされている。
2010年12月のドイツ景気期待指数(欧州経済調査研究所[ZEW]による調査)は,2.5ポイント上昇(12月は4.3ポイント)。輸出による刺激と並んで肯定的な労働市場動向及び低い実質利率の影響もあり,内需による刺激も期待されている。インフレ率は,2008年8月以降低下を続けた後,2009年は低水準で推移し年率0.4%の上昇に留まった。2010年においては1.1%とも引き続き落ち着いて推移。
独政府は,2008年11月,2009年1月の2度に渡り消費刺激景気対策を決定した。また,企業向け政府支援措置として,1,150億ユーロ(融資400億ユーロ,信用保証750億ユーロ)規模の融資・信用保証プログラムである「ドイツ経済ファンド」が設置された。
