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連邦教育研究省、革新的レーザー技術開発のための助成を強化(9月29日)
連邦教育研究省は、革新的レーザー技術開発のため、新たに4000万ユーロの助成プログラムをスタートさせた。助成は、フェムト秒技術関連分野
と高出力ダイオードレーザー関連の研究に対して行われる。詳細は、BMBFのグラント告知コーナーを参照のこと。
欧州教育大臣会合、欧州全体の高等教育改革推進を確認(9月19日)
2日間にわたりベルリンで開催されていた欧州教育大臣会合は、40ヵ国の参加を得、欧州全体の高等教育改革推進を謳う合同コミュニケを採択して閉会した。
同コミュニケでは、欧州全ての国が2010年までにバチェラー、マスターの制度を導入することおよびそのための環境整備を2005年までに終えること、博士課程を学際的なものにすること等が提案され、欧州全体で統一性のある高等教育システムを実現するという目標が確認された。
Zuelch-Preisを御子柴教授が受賞(9月12日)
東京大学医科学研究所教授、理化学研究所脳科学総合研究センターグループディレクターである御子柴克彦教授が、ニューロ・サイエンス分野で優れた業績を挙げた者に与えられるZuelch-Preisの本年度受賞者となった。同賞は、マックスプランク協会の委託を受けたGertrud Reemtsma財団が毎年授与するもので、本年度は御子柴教授と米国Salk InstituteのFred Gage教授の2人が受賞。御子柴教授の受賞は、細胞内カルシウム動態、IP3受容体の構造と機能に係る研究成果が認められたもの。
ブルマーン教育研究相、連邦議会で予算演説(9月11日)
9日より2004年連邦政府予算の連邦議会審議が始まっているが、10日、ブルマーン大臣が教育研究省予算に関し演説を行った。研究・科学技術関係予算は対前年度比減となっているが、演説では、98年の政権交代以降研究・教育予算が大幅に伸びているということが強調された。この他、科学技術関係では、公的研究機関に対する予算増、ゲノム研究に対する予算の増について言及がなされた。
ミュルハイム・ケルリッヒ原子力発電所を巡る論争に幕(9月10日)
RWE社の原子力発電所を巡る、同社とラインラント=プファルツ州政府との間の10年以上に及ぶ裁判は、RWE社がその提訴を取り下げることにより終了した。
RWE社のミュルハイム・ケルリッヒ原子力発電所は、1975年に「ラ」州政府の認可を受け建設されたが、1987年の操業開始後、立地地域の地震の危険性等を指摘され、わずか13ヶ月で操業停止状態となっていた。
これに対し、RWE社は、同原子炉建設の認可に問題があったとし、州政府に対し、原子炉の建設、操業停止に係る補償を要求していた。今回RWE社が提訴を取り下げたことにより、「ラ」州政府は認可に係る補償金を支払う必要はなくなった。なお、ミュルハイム・ケルリッヒ原子力発電所は、2002年の脱原発合意の際、既に廃炉とされることが決められている。
ES細胞輸入、民間企業への初めての認可(9月9日)
ヒト胚性幹細胞(ES細胞)輸入法に基づくES細胞輸入の認可審査機関であるロバート・コッホ・インスティテュートは、マインツのProteoSys社が申請していた輸入計画を承認した。昨年の法律施行以来4件目の認可となるが、民間企業への認可は今回が初めて。ProteoSys社は、輸入したES細胞から神経細胞を形成し、神経細胞への薬剤の影響を研究する予定。
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