新しい連邦教育研究大臣にアネッテ・シャバーン女史を任命(11月22日)
9月18日の総選挙の結果を踏まえて、大連立政権として発足したメルケル政権において、新しい連邦教育研究大臣にアネッテ・シャバーン女史が任命された。シャバーン大臣は1955年ノルトライン・ウエストファーレン州生まれ。哲学の博士号を有している。95年からバーデンビュルテンベルク州の文化大臣を務めてきた。CDU所属、メルケル首相の側近といわれている。
また、環境・自然保護・原子力安全大臣にはニーダーザクセン州出身のジグマー・ガブリエル氏(SPD)が任命された。ガブリエル氏は1959年生まれ、99年から03年まで同州首相を務めた。
連邦教育研究省の宇宙航空関係部局等が連邦経済技術省に移管(11月23日)
ドイツの新政権の発足に向けた連立交渉の過程で、様々に取りざたされた教育研究省から経済技術省に移管される部局が決まった。第42部(交通及び宇宙航空技術)と第51部の516課(特許及び発明支援担当)、それに官房LS2課(研究開発とイノベーション担当)で、それぞれが有する計9億ユーロ以上の予算とともに移管される。当初経済技術大臣に就任すると見られていたシュトイバー現バイエルン州首相は上記以外にIT技術、ナノテク関係部署なども移管を求めていたが、これらは教育研究省に残ることとなった。
フランスからの返還廃棄物がゴアレーベンに輸送される(11月21日)
ドイツがフランスに委託した核燃料再処理に伴う高レベル放射性廃棄物がフランスから12の輸送容器に入れられ、鉄道とトレーラーを使って運ばれゴアレーベンに到着した。今回の輸送作業には警備のために1万人以上の警察官が動員され、約500人の反対派が抗議活動を行った。回を重ねる毎に抗議活動に参加する人数は減る一方、活動は激しさを増していると見る向きもある。
連立協定固まる(11月12日)
メルケル新政権の政策の方向性を示す連立協定がCDU/CSU、SPDとの間で合意された。科学技術関係については、2010年までに研究開発投資を対GDP比3%に引き上げることなどを引き続き明らかにしている。また注目されていた脱原発政策の扱いについては、両党間で合意に至らず、当面の間、現行の脱原発政策を継続することとした。
ドイツ未来賞はボシュ・ジーメンスのチームに(11月11日)
科学技術の大きな進展に尽くした功績に贈られるドイツ未来賞の2005年の受賞者はボシュ社とジーメンス社のチームに決まった。授賞の理由は、ディーゼルエンジンなどに用いられる、環境負荷が低く、経済的なピエゾ式燃料噴射装置を開発したこと。ベッキング・エガー・マイクナーの3氏に25万ユーロの賞金が同時に贈られた。
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