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「3.11大震災復興祈念-友好の架け橋」における中根大使挨拶

(2013年3月10日、於:Philipp-Melanchthon-Kirche (Evangelisch))

Foto:Kizuna in Berlin

 

絆・ベルリンの皆様
友の会の皆様
ご来場の皆様

 本日は2013年3月10日,あの震災から約2年が経ちました。2年前の3月10日,皆様はどこで何をしていらっしゃったでしょうか。そして2年前の3月11日,皆様はどこでどのようにあの日本からの悲報に接したのか覚えていらっしゃいますでしょうか。2年前のあの日,次々とテレビから流される悲劇をただ見つめることしかできなかったあの日から2年が経ち,これまで私たちに何ができたのか,振り返ってみたいと思います。

 震災直後には避難所生活を余儀なくされていた被災者については,現在ではほとんどの方々が仮設住宅などに入居しており,長期的なケアが今後の課題となっています。主なライフラインや公共サービスについても応急復旧がほぼ完了しており,公共インフラの本格的復興も進んでいます。産業面でも被災農地での農業再開や水産業の水揚げの再開,水産加工業の回復などの前向きな動きが確認されています。今後の課題としては,住宅再建や高台移転,更なる産業の復興の他,原子力災害による避難者の帰還・定住支援と長期避難者に対する支援が重要です。

 2年前の今日,3月10日には日本の被災地においてもまだ人々の笑顔,穏やかな日々の生活がありました。失われた命,多くの大切なものを取り戻すことはできません。それでも今の我々には新たに得ることができたものがあります。本日の会合の主催者でもある絆ベルリンや友の会を始めとする数多くの方々の尽力によって,日独の絆はずっと強く,確かなものになりました。ベルリンと被災地の小学校の交流,義援金により被災地に建てられた公民館の「ベルリン・ハウス」,手作りの贈り物を通じた仮設住宅の人々との交流など数多くの支援が行われました。今後は日独間の学生の訪問プログラムも行われていくと伺っております。そして本日ここに数多くお集まりの皆様もまたその絆の証であると考えます。このような人と人との直接的な絆は何よりも重要です。

 「たとえ明日,世界が滅びるとしても,今日私はリンゴの木を植える。」この有名な言葉の通り,その日になすことのできる最大限のことを,ここにいる皆様はあの災害以来,復興に向けて尽力して下さいました。このことに日本国を代表して心より感謝申し上げます。そしてまた,日本に住む国民一人一人もまた同じ気持ちで復興に向かっていることを,この場を借りて申し上げたいと思います。今日の集いが皆様とともに日独の未来と希望について語り合う有意義な機会になることを祈念します。ご静聴ありがとうございました。

 


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