連立与党が政策集中討議を行う。(8月23,24日)
「躍進―分配―繁栄」と題した文書が発出された。そのうちI.3.に「研究と科学」の項目があり、その概要は以下のとおり。
・(GDP比)3%の目標を達成するために、国と州と経済界を合わせた研究開発投資を2005年に5570万ユーロであったものを2010年に7900万ユーロに伸ばす。2008年度予算は研究開発投資の(GDP比)2.7%を達成するのに必要な国の出資を確保している。2011年までに追加的に90万ユーロが投入される。また、国のイニシアティブにより、民間の研究開発投資は8億ユーロとする。
・ヨーロッパにおいてトップクラスである5つの研究分野がある。@気候研究計画、A痴呆症(パーキンソン病、アルツハイマー病等)に取り組む国立センターの設立、Bトップクラスの研究を生み出すことに主導的な役割を果たすこと、C新しいインターネットベースの科学インフラであるテセウスプログラム、Dエネルギー供給のデジタルリンク(E-Energy)である。
・イノベーション力を強化する。新しいイニシアティブ”Dialog Innovation Ost” 雇用のための研究の発展のためのイノベーション計画を進める。経済界とともに大学以外の研究機関と東ドイツの大学の親密な協力を進める。技術的観点からの探求を特別に推進する。公共の利益になる外部の産業界の研究施設を補助することを検討する。
・エキスパートやスペシャリストや若手にとって魅力的な環境を提供するため、科学自由法(Wissenschaftsfreiheitsgesetz)の枠組み作りにとりくむ。(研究施設や大学等の自由度を増すもの。財政法、建築法規、年金の利用権、副業許可、国内と国際の関係拡大が関係する。)
独教育研究省がトップクラスターコンペティション(Spitzencluster-Wettberb)を発表(8月28日)
ハイテク戦略の中で最も重要と位置づけられるプロジェクトであり、これまでのクラスターの強みを生かす戦略とまだ開発されていない潜在能力に着目するもの。総額で6億ユーロ投資する予定。選考は1年から1年半の間隔で3回に渡り行われ、1回の選定あたり、最大5つの優秀なクラスターを選び、最大5年間で総額2億ユーロが手当てされる。
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