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    独教育研究省による生物医学的栄養研究の支援に関する発表

(8月27日)

 

 数多くの栄養摂取に関する研究が、ドイツでは、他の先進国同様、心臓・循環器の疾患、糖尿病、そしてガンが多い理由を証明している。肥満、運動不足、とりわけ間違った栄養がこれらの原因である。栄養が病気の発生や経過に影響を与えているのは確かであるが、詳細は研究されていない。連邦教育研究省は、人の新陳代謝における栄養の影響を明らにする10のプロジェクトを1300万ユーロの予算で支援する。これにより、内閣が6月に定めた、国家的アクションプランである「健康な栄養とさらなる運動のためのドイツのイニシアティブ」に貢献する。

 「主要な国民病」である糖尿病、肥満そして高血圧症の予防は、基礎的なメカニズムのしっかりした知識を得ることによりなされる。急激な患者の増加を受けて、研究の必要性が叫ばれている。ここに、連邦教育研究省は、「生物医学栄養研究」という制度を創設する。来年から始まるプロジェクトの要点は、複雑な新陳代謝プロセスを分子レベルまで解析するために、最新の生物医学的手法を適用することである。栄養と健康の関係の正確な理解は、有望な予防方法、機能的な食物すなわち、健康を増進する特性を持つ食物、の開発の重要な前提である。

 

 研究プロジェクトにおいては、炭水化物、タンパク質や脂肪を多く摂取した場合の新陳代謝反応における遺伝的影響が調査される。糖尿病、大腸ガンや炎症のような病気の予防において、反酸化物、二次的植物性物質、不飽和脂肪酸と繊維質の機能的食品への投入が試される。ある研究計画では、太りすぎや糖尿病の現象の為に、炭水化物からの代謝産物としてのグルコースの吸収を止める手がかりを追い求める。また、予防的な食品の開発の為に、腸や腎臓内の糖分輸送媒体であるSGLT(ブドウ糖共輸送体)の活動に影響を与えるような物質を探す。

 

10のテーマは以下のとおり。

 

・腸のモデルのシミュレーションによる植物性及び微生物性の栄養物質の機能の証明( ベルリン工科大学) 

 

・グルコース輸送媒体SGLT:糖尿病予防のための鍵となる分子(BioActive Food 有限責任会社)

 

・タイプ2糖尿病の栄養による予防:予防的食物の機能的基礎と相互干渉の単一化(ドイツ栄養研究所ーポツダム・レーブリュック)

 

・NUGAT−栄養遺伝の解析:炭水化物、脂肪またはタンパク質の栄養戦略における遺伝的決定的代謝反応(ドイツ栄養研究所ーポツダム・レーブリュック)

 

・食事のグルコースの生産改善:結腸ガン予防のための保険効果のプロセス化とその特定(野菜と観賞用植物の大ベリー研究所−エアフルト)

 

・注意欠如や高行動傷害の子供の行動と認識における長年の不飽和脂肪酸の影響(ウルム大学:神経科学と学習のためのトランスファーセンター)

 

・新しい機能性食品要素としての低重合体リスベラトロール(BREKO有限責任会社)

 

・果汁フルーツジュース内のアントシアン:生体内における微小植物相への生物学的影響(ユストゥス・リービッヒ大学栄養科学研究所)

 

・脂肪の新陳代謝と燃焼におけるカロリー制限の継続的影響。生物医学的栄養研究におけるエピゲノミックの確立(クリスチアン・アルブレヒツ大学−キール)

 

・低血圧と血管予防効果のある牛乳製造の為のアルファ・ラクトアルブミンの機能化(ドレスデン工科大学食物科学研究所)

 

 

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○連邦教育研究省が国際協力ポータルサイトをリニューアル(8月26日)

 

連邦教育研究省 (BMBF) は、826日から研究・教育の国際協力に関するポータルサイト「Kooperation international」をリニューアルしたと報じている。

 

連邦政府は、去る2月に国際化戦略によってドイツの科学分野におけるネットワーク化を改善するとの積極的な目標を設定した。これを受けて同サイトでは、より包括的、かつ内容も豊富なものに再編し、より全体を把握しやすく、利用者の利便性を考えたメニュー、明確な構造とした。また、新たに協力フォーラムという項目を設け、パートナープロジェクトを紹介し、研究機関とのコミュニケーションもできるようにしている。

 

現在既にサイトへのアクセス数は月20万件。サイトは現在進行中の研究活動、大学、研究機関、企業のプロジェクトを紹介しているが、新しいページには現在の協力に関する膨大な情報も掲載している。

 

外国の機関もサイトを利用できるよう、英語バージョンのページも備えている。教育、研究、技術各分野から15パートナー機関がサイトのアップ・トゥ・デート、整備に協力している。

 

 

研究・教育の国際協力に関するポータルサイト「Kooperation international

http://www.kooperation-international.de