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Wissenschaft und Technology in Japan

 

大使館発行の日本の科学技術ニュース情報紙(独語)。

 

○シャヴァーン:「研究費を出し惜しむと将来を失う。」、研究とイノベーションの報告書を内閣に提出。(4月22日)

 「シャヴァーン大臣は、水曜日に報告書「ドイツの研究とイノベーション」を内閣に提出した。報告書には、ドイツ政府の今日の研究とイノベーション政策は、プラスの方向にあることを伝えており、3月初めの研究とイノベーションの専門委員会が政府に提出した評価を元にしている。
 「現政権期間中、研究開発は一貫して政策課題の中心にあった。」とシャヴァーンは語った。「2005年以来、毎年の研究開発投資は、90億から120億ユーロまでに増加した。」また、景気対策では、教育、研究及びイノベーションにかなり投資している。「世界での良いポジションを維持し、さらに拡充するときに、我々は決して休むことはできない。」とシャヴァーンは警告した。「また、他の国も研究開発経費を増やしている。それは、かなり早いテンポである。」
 連邦政府は、研究開発活動における新しい力を発展させるという野心的な目標に到達した。「連邦政府のハイテク戦略は多くの分野で新しいスタートをきり、研究成果を早期に市場で成功するように製品化した。」と大臣は語った。トップクラスターやイノベーションアライアンスの形態で、エネルギー効率性、リチウムイオン電池や電気自動車のような将来性豊かな分野において、政府は、成功する新しい道を歩む。
 経済危機の前は、企業の研究開発経費はかなりの勢いがあったとシャヴァーンは語った。昨年、研究開発投資は過去10年の前半期より強化された。「研究及びイノベーションへの出費を惜しめば、将来の成果を失うのは確かだ。」とシャヴァーンは語った。報告書において明らかなように、研究と将来を示すイノベーションは、二重の作用がある。それは、国際市場においてドイツ企業に競争のアドバンテージを与えることと、気候変動や、高齢化社会、高まる流動性への要求、及び厳格な安全状態の創出等の世界的な挑戦への解に明らかな貢献をもたらすことである。「我々は、新しいイノベーションの波の上にいる。技術的かつ社会的変化と世界的な挑戦をとおして、次の10年の重要な決断をする。」とシャヴァーンは語った。新しい技術的傾向は社会や経済における決定的なチャンスである。
 ハイテク戦略の包括的な国家的イノベーションコンセプトは継続的にさらに発展するとシャヴァーンは表明した。2009年5月6日に「新しい成長はどこから来るか」というテーマで会議が開催される。シャヴァーン大臣と経済−科学の研究組合と世界中のゲストと議論を行うこととなっている。

 

 

    DESYにおけるシンクロトロン光源PETRA IIIの始動について(4」月

16日:独教育研究省発表)

 

ハンブルクのDESY(ドイツ・エレクトロン・シンクロトロン)で木曜日シンクロトロン光源PETRA IIIが始動。これにより2年弱に及んだ改造工事が終了、ストレージ・リングPETRAは最新の技術水準による最高にモダンなシンクロトロン光源になった。

シャヴァーン大臣は「PETRA IIIによって世界に類を見ない研究用X線光源が稼働されることになる。PETRA IIIによって我々は科学者に最高輝度のシンクロトロンを提供することができ、フォトンによる研究に新しい尺度を創り出すことになります」と語った。大臣はまた、PETRA III更にはFLASH, XFELによってDESYはフォトン物理のエクセレンス・センターとなり、世界中の科学者をハンブルクに引き寄せるであろう、としている。

専門家は将来シンクロトロンへの科学的需要は大幅に増加すると予測している。特にナノサイエンス、ナノテクが特に例として挙げられる。また分子生物学者はタンパク質の構造解明、その生体内における機能解析等で新しい武器を手にすることになる。ヘルムホルツ協会、マックス・プランク協会の多くの研究所が既にPETRA IIIの利用の準備に入っており、この新しい光源は化学、環境研究、材料科学等に関しても多面的な可能性を拓いてくれるものである。

BMBFはハンブルク市と共同でPETRA IIIの建設、稼働の資金を負担している。光源の整備費用は22500万ユーロで、90%をBMBFが、10%をハンブルクが負担する。