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21.7.2003

 

 

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Wissenschaft und Technology in Japan

 

大使館発行の日本の科学技術ニュース情報紙(独語)。

 

    KIT(Karlsruhe Institute of Technology)の設立について(7月30日)

 

シャヴァーン大臣とフランケンベルク バーデン・ヴュルッテンベルク州科学大臣は本日カールスルーエ大学とカールスルーエ研究センターの統合に関する行政取り決めにサインし、これによりKITKarlsruhe Institute of Technology)が誕生。シャヴァーン大臣は記者会見において「科学機関により大きな自由と自己責任を与え、硬直した構造を克服することは研究政策上重要な目標である」と語り、フランケンベルク大臣は「大学と大学外研究機関の協力は現代の科学的な重要課題と最高の頭脳獲得を目指す地球規模の競争に新しい答えを与えるものである」と語った。

KITはその科学的重点を共同で計画し、大学教師を共同で招集し、イノベーション振興型のマネジメントを構築することができる。フランケンベルク大臣によれば「後継科学者獲得の国際的な競争において競争能力を有するという点で大きなチャンスとなる」。KITはそのテーマ的な方向付、マルティディスィプリナリティー、規模等によって国際的に比類のない条件を提示するものである。

KITは科学の自由という点では先駆的なものとなる。連邦及び州は新しい法的な構造によって一貫して自己責任の方向へと進んでゆく。前述の取り決めによればKIT自身が使用者、就業者の雇用主、そして大学及び大型研究機関の資産の保持者となるという更なる改革ステップを予定している。

KITによってこれまでのドイツでは全くなかった、新しい大学、大学外の研究の協力の形が生まれ、これによってKITを世界クラスの研究機関のトップに引き上げていこうとしている。KITは一法人として、州の大学そしてヘルムホルツ協会の大型研究機関という二つのミッションを果たそうとする。一つの機関のなかに大学と大学外研究機関が統合されているのは初めてのこと。人員8000名、年間予算は約7億ユーロでドイツ最大の研究機関であり、同時に欧州の指導的なエネルギー研究センターということになる。

 

    マックス・プランク光物理研究所の開設(7月8日)

 

7月8日に新設のエルランゲンのマックス・プランク光物理研究所の完成式が行われた。席上ラッヘル独教育研究省政務次官は「基本的なイノベーションは優れた基礎研究によってのみ存在しうる。ここエルランゲンという新しい拠点にもう一つ優れた基礎研究所が生まれたことは喜ばしい」と語った。同次官は連邦及び州が研究・イノベーション協定の継続を決定したことに触れた。これは大型の研究組織の連邦支出を将来年率5%引き上げていくとするもの。この協定はマックス・プランク研究協会の要員に関する安定性を保障するものともなる。同協会の資金は連邦及び州側がそれぞれ50%負担している。

新研究所の重点は新しいoptical structuresの研究に置かれる。その前身はエルランゲン・ニュルンベルク大学に2000年に設けられたマックス・プランク光学情報フォトニクス研究グループである。同大学の科学者は過去BMBFの光技術専門プログラムの枠組みの中で多くのプロジェクトに参加してきた。ラッヘル次官は、「有効なプロジェクト助成は新しい研究所の設立に繋がりうるということがこれによって証明された」と強調した。