海外安全対策情報(2020年7月から9月)

2020/10/5
1 新型コロナウイルスに関連した犯罪への注意
(1)本年に入り、世界各地で新型コロナウイルスに関連した次のような犯罪が横行していますので、被害に遭わないように十分ご注意ください。
  • 保健所職員を装った犯人が居宅に訪問し、新型コロナウイルス感染症の検査と称して住人の不安を煽り、隙を見て居宅に侵入し、金品を盗む窃盗事件
  • 医者を装った犯人が治療等の名目で電話を架け、犯人グループの一人が居宅を訪問し、嘘の新型コロナウイルス感染症の検査を行い、検査費用と称して現金をだまし取る詐欺事件
  • 偽物の医療器具やマスク等を法外な値段で売りつけ、現金をだまし取る詐欺事件
  • ドイツとの国境沿いにおいて、偽の警察官が通行人に声をかけ、国境通過料金等と称して現金をだまし取る詐欺事件
  • 地下鉄利用者に対し、偽の警察官が声をかけ、州を跨ぐ移動の許可証を所持していないとして罰金を騙し取る詐欺事件
 そもそも、保健所職員や医師等が新型コロナウイルス感染症検査等のために、突然、居宅を訪問することはありませんし、その場で検査費用等のお金を請求することはありません。また、警察官がみだりに金品を要求することはありませんので、日頃から落ち着いて行動し、不審な人物から声をかけられても相手にせず、直ちに110番通報してください。
 また、見知らぬ人が居宅を訪問したら玄関を開けずに用件を十分に確認し、不審に思ったらすぐに警察に通報してください。不審な電話を受けた時も落ち着いて行動し直ちに警察に通報してください。
(2)その他、新型コロナウイルスに乗じたフィッシング詐欺などのサイバー犯罪についてもご注意ください
○金融庁
https://www.fsa.go.jp/news/r1/ginkou/20200407/20200407.html
○一般財団法人 日本サイバー犯罪対策センター
https://www.jc3.or.jp/topics/newmodel_coronavirus.html
○一般社団法人 全国銀行協会
https://www.zenginkyo.or.jp/topic/covid19-fraud/
○京都府警察
https://www.pref.kyoto.jp/fukei/anzen/seiki_h/cyber/cyber02.html
(3)また、特に週末の夜間、公園など屋外で大人数が集まる違法なパーティの開催が目立っています。こうしたパーティでは、対人間隔が十分に確保されておらず、また、一部の参加者が警察官に対して瓶を投げつけるなど暴力をふるい、逮捕者も出ています。衛生上の観点と防犯上の観点から、こうした違法なパーティに参加しないことはもちろん、むやみに夜間の公園に近づかないようにご注意ください。
 
2 違法カーレースによる交通事故の発生と交通事故防止
 8月22日、ドレスデンにおいて、一般道で速度を競っていた車両がハンドル操作を誤り、歩道上にいた児童に衝突して児童が死亡する事故が発生しました。
 また、8月31日には、ベルリン市内の通称クーダムにおいて、見通しの良い直線道路で速度を競っていた車両がハンドル操作を誤り、歩行者と8台の車両に衝突する事故が発生しました。当館管内では、特に8月以降、散発的に違法なカーレースによる重大事故が発生しています。
 こうした速度超過に起因する事故のほかにも、交差点において、前方不注意によって自転車や歩行者が巻き込まれる交通事故も発生しています。
 また、これからの時期は、日の入り時刻が早まることによる薄暮時間帯の交通事故の発生も懸念されます。
 交通事故を起こさない、交通事故に巻き込まれないために、次の点にご注意ください。
◯ 運転者、歩行者共通
・速度を出しやすい直線道路の位置を把握し、違法カーレースを見かけた場合には別のルートを選択するなど、自己防衛の行動をとること
・交差点での安全確認を徹底すること
◯ 運転者
・制限速度を遵守すること
・早めに前照灯を点灯すること
◯ 歩行者
・道路を横断する際は横断歩道をわたり、信号は必ず遵守すること
・夜光反射材を活用すること
 
3 テロ情勢等
(1)テロ情勢等
 テロ情勢は一般的には安定していますが、ドイツ国内では次のような事件が発生し、犯人が逮捕されています。
ア 8月18日、ベルリン市内の高速道路上で、犯人が自らの車両を意図的に他人の車両に衝突させて、多数の負傷者を出す事件が発生しました。犯人はイスラム過激主義組織との関わりを仄めかしていましたが、これまでの捜査でこうした組織との関わりは確認されておらず、現在も捜査中です。
イ その他、ドイツ各地ではテロを計画した容疑者やイスラム過激主義者、極右過激主義者らが治安当局に相次いで摘発・逮捕されるなどしており、ドイツ国内は依然としてテロの脅威があります。常に最新の情報の入手に努めるとともに、テロの標的となりやすい、多くの人が集まる場所を訪れる際には、安全の確保に十分注意を払ってください。
(2)治安・社会情勢
 ベルリンなどの大都市では、週末を中心に、様々な主義主張によるデモや集会が行われていますが、中には主義主張が対立する過激なグループ同士が衝突する等逮捕者や負傷者が出るケースも発生しています。
 8月1日と29日、ベルリン中心部で行われた大規模デモ・集会では、それぞれ数万人が参加しました。このデモ・集会では、参加者の対人間隔が確保されていないことが問題となったほか、一部の参加者が警察官に投石するなどして複数の負傷者が出るとともに、数百名が逮捕されています。
 常に最新情報の入手に努めるとともに、不測の事態や無用なトラブルに巻き込まれないよう、十分ご注意ください。また、騒擾事件に遭遇した場合は、現場の警察官の指示に従い、速やかにかつ落ち着いてその場から離れてください。
 
4 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)一般犯罪
ア ベルリン市内の観光名所や地下鉄等公共交通機関では、依然としてスリや置き引きなどの盗難事件が多発しています。電車内やホテルのロビー等で自分の傍らに置いていたバッグ等が盗まれる事件が発生していますので、手荷物は体から離さない、常に目の届くところで管理するなど、犯罪被害に遭わないよう十分ご用心ください。
イ また、市内の観光名所で外国人集団から声をかけられ、募金や署名等を依頼され、親身に応対している間に手荷物から現金等が盗まれる事件も発生しています。外国人集団の中には、路上や屋内において初めは親しく声をかけハグ等をし、そのうち多数で取り囲んで、スキを見て現金を盗む犯行手口もあります。見知らぬ人から話しかけられても冷静かつ毅然とした態度で対処し、常に手荷物をチェックするように心がけてください。
ウ ベルリンやその近郊では夜間の暴力事件が増加傾向にあり、深夜の公園において麻薬の取引が行われているケースもありますので、夜間は極力外出を差し控え、深夜帯の移動はなるべくタクシーを利用するなど安全の確保に細心の注意を払って下さい。
エ 9月中旬、Sバーンの車両内において、偽の係員から声を掛けられた乗客が、有効な切符を持たずに乗車していたとしてその場で現金を要求される事案が発生しました。公共交通機関に乗車する際に有効な切符を所持することは必要ですが、正規の係員が罰金としてその場で現金を要求することはないので、相手の身分をよく確認するようにして下さい。
(2)邦人被害にかかる凶悪犯罪
 管内6州において、邦人被害に係る殺人・テロ・爆弾事件や、誘拐事件は認知しておりません。しかしながら、ドイツ国内では、邦人が被害者となる傷害、強盗、恐喝などの粗暴犯罪のほか、性犯罪も発生しています。
※ なお、犯罪被害に遭わないための対策等の詳細については、安全の手引きに記載しておりますので、是非一度ご確認下さい。
(3)その他
 ブランデンブルグ州ポツダム周辺において、10月2日(金)、3日(土)の2日間で、連続3件の「児童に対する声掛け事案」が発生しました。声を掛けた男性は白色系の車に乗車し、窓越しに「車に乗らないか」と声を掛け、児童が断るとその場から立ち去っているもので、いまだ確保されていません。警察では、子供が、知らない大人から物をもらったり、知らない大人についていかないようにと注意を呼び掛けています。
https://polizei.brandenburg.de/fahndung/mehrere-kinder-angesprochen-polizei-such/2203284

5 日本企業の安全に係る諸問題
(1)日系企業を狙った振り込め詐欺
 日系企業を狙った振り込め詐欺が散発的に発生しています。本邦にある本社の代表電話、本社ドメインを有する(又は酷似した)メールアドレスから、実在の社長や取締役名でドイツ現地法人に対し、「水面下で進めているプロジェクトに関して、今すぐ弁護士にメール連絡を取ってほしい」「至急指定の口座に資金を振り込んでほしい」「このオペレーションについては厳に秘密に願いたい」といった連絡があり、信用して振り込んだところ、多額の資金をだまし取られたといったケースです。
 金銭の振り込みにかかる電話やメール連絡については、たとえ知人や本社の電話番号やメールアドレスであったとしても安易に信用せず、メールの要求内容や発信元メールアドレス等の不審点を十分に吟味するとともに、単独で判断することなく(かかってきた電話やメールにそのまま返信するのではなく)、必ず別の手段で家族・友人又は社内幹部に確認をとるなど慎重に対応してください。また、不審メールには返信しないようにしてください。
(2)その他振り込め詐欺
在留邦人が被害者となる様々な手口の詐欺事件(振り込め詐欺)が発生しています。例えば、インターネットを通じて面識のない不動産業者と賃貸借契約を交わし、鍵の受け渡しの条件として前金を振り込んだが、その後音信不通となり、多額の現金を騙し取られたといった詐欺事件が横行しています。名の知れた大手の不動産業者であってもインターネットを利用した安易な商取引には十分注意するとともに、銀行振り込みや商取引の際には,できるだけ一人で対応せずにご家族やご友人に相談し、振込先の安全性を十分に確認する等細心の注意を払ってください。
 
※ 3か月以上の滞在は「在留届」、3か月未満の渡航・滞在は「たびレジ」にそれぞれ登録して下さい。