大使館案内
令和8年9月24日
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先日、ボンのヴィラ・ハンマーシュミットにて、大統領主催の市民祭が開催されました。今年、日本はアジアの国として初めて、そしてヨーロッパ域外の国としては二番目となる「パートナー国」に選ばれるという栄誉に浴しました。テーマは日本語で「結ぶ」でした。この栄誉は、決して一朝一夕に得られたものではありません。日々、日独関係のさまざまな現場で、地道に、そして情熱をもって両国の絆を紡いでこられた数多くの方々の積み重ねがあってこそ、今回のような形で結実したのだと、私は感じております。歴史とは、こうした無数の「今日」の積み重ねに他ならないのでしょう。
当日、会場の舞台では、シュタインマイヤー大統領のパートナーであるビューデンベンダー夫人による、教育現場におけるAIをテーマにしたパネルディスカッションが行われ、日本からお越しになった城内実大臣も参加されました。さらに、居合道、和太鼓、日本舞踊といった日本文化が披露され、訪れた人々の目を釘付けにしました。刀の一閃、太鼓の響き、舞の所作、それぞれ異なる表現でありながら、いずれも「間」を大切にする日本の美意識を体現していたように思います。加えて、JDZB(日独センター)による「海から宇宙へ(From Ocean to Orbit) – 日独で未来を創る」をテーマとしたインタラクティブショーも開催され、日本の技術と想像力の広がりを印象づけました。
会場には日本関連のブースも数多く並び、AI技術を搭載したロボットが人々を驚かせ、観光地の魅力を伝えるパネルには足を止める人が絶えませんでした。書道体験のコーナーでは、慣れない筆を手に自分の名前を書こうとするドイツの方々の真剣な表情が印象的でした。そしてラーメン、牛丼、カレー、おでん、お好み焼きなど、多彩な日本食の屋台には長い行列ができ、まさに「食」を通じた文化交流の力を実感する光景でした。
シュタインマイヤー大統領、ビューデンベンダー夫人、そして城内大臣が、ともに日本ブースを巡られ、技術に感心し、文化に感銘を受け、食を心ゆくまで堪能されていたご様子が、そばで見ていても伝わってまいりました。
日独関係は、もはや特定の分野にとどまるものではありません。防衛面での安全保障はもとより、経済安全保障、エネルギー安全保障、研究安全保障など、あらゆる領域において、価値観を共にする「同志国」としての日独の協力が、これほどまでに求められている時代はかつてなかったように思います。国際情勢が複雑さを増す今だからこそ、こうした草の根の交流の一つひとつが、両国の信頼という土台をより強固なものにしてくれるのだと、市民祭の熱気の中で改めて確信いたしました。
これからも、日独関係のさらなる強化に向けて、力を尽くしてまいります。より良い未来を目指して。
在ドイツ日本国大使館
特命全権大使 志野 光子
特命全権大使 志野 光子

▹ 城内大臣インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=7WluE2KXtMg&t=16s
▹ 城内大臣AI教育に関するディスカッション
https://www.youtube.com/watch?v=cctfobtaGf4&t=1765s
▹ 志野大使YouTube対談動画
https://www.youtube.com/watch?v=8ZbK2JbM1Wo&t=1s
