ブランデンブルク州における防疫措置(連邦政府と各州政府の間の合意を受けた制限措置の更なる緩和)

令和2年5月7日
 5月6日,ブランデンブルク州政府は,同日行われた連邦と州による協議の結果を踏まえて,制限措置の更なる緩和に関するプレスリリースを発出したところ,概要以下のとおりです。
 
1 本日行われた連邦政府と16連邦州の州首相とのテレビ会議では,感染状況の穏やかな現状経過に基づいて,現在の防疫措置の更なる緩和に合意し,むこう数週間の工程表を作成した。
 ブランデンブルク州政府は8日に州閣議を行い,最新の必要なアップデートについて審議する。新しい政令は5月9日から施行される予定。
 
2 万が一感染状況が悪化した場合には制限措置の再導入があり得る。
 具体的には,7日間累計で10万人当たり50人以上の新規感染者増の場合には制限措置が再導入される。例えば一つの施設内等の明確に限定しうる感染発生の場合,制限措置の再導入はその範囲内に限定される。この措置は,最低7日間累計で10万人当たり50人以下に数値が下回るまで維持されなくてはならない。この制限措置には個別の隔離措置の実施も含まれる。
 ブランデンブルク州全土に関して,直近7日間の数値は,7.5人であり,明確に50人を下回っている。しかし地域別にみればコトブス及びシュプレー=ナイセでは0,ダーメ=シュプレーヴァルト郡では21.3と地域差が激しい。
 
3 ブランデンブルク州政府は8日に州閣議を行い,防疫措置に関する政令の改正を行う。これに際し,これまで遵守されてきた接触及び衛生に関するルールは常に適用される。
 
4 5月9日からは以下の措置が施行される。
(1)子供の遊び場の再開。
(2)これまでの公共空間における接触制限措置が改正され,2つの世帯が会うことができるようになる予定。
(3)小売店に対して課されていた800平方メートルの売場面積の販売制限の撤廃。
 
5 5月11日からは以下の措置が施行される。
(1)衛生条件が遵守される限り,フットケア店,美容サロン等の身体の接近を伴うサービス業の再開が許可される。これは,医療上必要でない処置にも適用される。
(2)臨時に許可されていた日曜日及び祝日における小売店の販売は禁止される。
 
6 5月15日からは以下の措置が施行される。
(1)レストラン,カフェ,居酒屋は対人距離に関するルール,入場制限及び限定された営業時間の条件の下に再開できる。
(2)自立的な衛生設備が備えられている限り,キャンピングカーを用いたキャンプは再開できる。
(3)屋外のスポーツ施設は再開できる。これは(ボートやヨット等の)マリーナ,貸しボート又はスカイスポーツ等に適用される。
(4)スポーツクラブでのトレーニングは試合を行わない形で再開される。トレーニングは可能な限り接触を伴わない形で行われなくてはならない。例えばサッカーのような競技の試合についてはまだ未決定である。
 
7 5月25日からは以下の措置が施行される。
(1)ホテルや貸別荘等の観光目的の賃貸が再び許可される。この措置はキャンプ場にも適用される。
 
8 5月8日に予定される新しい政令では,小売店店舗における口及び鼻を覆うマスク(Mund-Nasen-Bedeckung)の着用義務は,接客を伴わない従業員,又は接客に際して他の器具の使用により十分な保護が保証される場合には,免除されることが明確にされる。
 
9 5月8日に予定される新しい政令には,6日時点でまだ確定した日程を示すことができない以下の更なる制限緩和についても盛り込まれる。
(1)フリーランスの音楽教師による住居や教室における個人レッスンを含め,音楽学校における個別授業の再開が可能になる。
(2)管轄の青少年局が異議を唱えない限り,全ての青少年支援施設は再開が可能になる。ただし,この措置は通常の託児所等には適用されない。
(3)障害者のための作業場等では,作業が可能となる。
(4)牧会(Seelsorge)の委嘱を受けた者の訪問は,場合によっては必要な行動規則の下で,再び常に許可される。
(5)接触・訪問禁止の例外は拡大され,屋外での活動及び満14歳以下の子供に対する近隣で組織された監督にも拡大される。
(6)病院,介護施設,高齢者施設,障害者施設の訪問は緩和される。
(7)ドライブインシアター営業は将来的に可能になる。
 
【参考】
〇ブランデンブルク州プレスリリース
https://msgiv.brandenburg.de/msgiv/de/presse/pressemitteilungen/detail/~06-05-2020-coronavirus-stufenweise-erleichterungen-geplant