ドイツにおけるシェンゲン域内国境の暫定的な国境管理の終了

2020/6/10
 【ポイント欄】
1 6月10日,ドイツ連邦内務省は,3月15日より実施されてきたシェンゲン域内国境の暫定的国境管理を終了する旨プレスリリースを発表したところ,ポイントは以下のとおりです。
●オーストリア,フランス,スイス,デンマーク及びイタリアに係る暫定的国境管理は,6月15日をもって終了する。
●スペインに係る暫定的国境管理は,6月21日をもって終了する。
 本件プレスリリースの詳細については,以下の本文を良くお読みください。
 
2 なお,EU域外の第三国からの入国については,5日に行われたEU内務大臣会合において,さしあたり現在の入国禁止措置を7月1日まで延長し,その後はそれぞれの流行の状況に従って異なる方法を追求する,とされています。今週発表されるEU委員会勧告については,情報が入り次第あらためてご案内します。
 
 【本文】
 6月10日,ドイツ連邦内務省は,6月15日以降のシェンゲン域内国境における国境管理の終了についてプレスリリースを発出したところ,概要以下のとおりです。
 
1 ゼーホーファー(Horst Seehofer)連邦内務大臣は,6月10日,コロナ・パンデミックを理由として,ドイツにおけるシェンゲン域内国境において実施されていた国境管理を,2020年6月15日をもって終了する旨述べた。
 
2 これは,オーストリア,フランス,スイス及びデンマークへの国境に関係する。約3か月にわたって継続した国境管理は,感染の連鎖を断ち切るための重要な役割を果たした。日々の新たな感染者の明確な減少が,今,徐々に通常の状態へと戻ることを許した。
 
3 イタリアからの空路入国における国境管理は同様に6月15日をもって終了し,スペインからの入国者に対する国境検査は,6月21日をもってもはや実施されない。「これにより,EU域内における移動の自由が,再びもたらされる」と,大臣は強調した。
 
4 予想に反して感染状況が再び悪化すれば,事態は再び分析される。判断は常に,個別の事案に関して,感染の発生がドイツ国境とどれだけ近接しているか次第となる。「欧州におけるパンデミックは明らかに封じ込められているが,しかしまだ過ぎ去ってはいない。引き続き,責任ある振る舞いと注意が求められる」。
 
5 EU加盟国からの入国に対する隔離規定については,6月15日以降に撤廃される。これら全ての決定は,連邦州及びEU域内隣接国と緊密に調整がなされた。EU,シェンゲン地域及び英国からの入国に際しては,基本的に隔離義務は存在しない。しかし,感染発生の増加に際しては改めてこれが指示されることとなる。
 
 【参考】ドイツ連邦内務省プレスリリース
○6月10日(シェンゲン域内国境の暫定的国境管理の終了)
 https://www.bmi.bund.de/SharedDocs/kurzmeldungen/DE/2020/06/pk-ende-grenzkontrollen.html
○6月5日(EU内務大臣会合)
 https://www.bmi.bund.de/SharedDocs/kurzmeldungen/DE/2020/06/uebergabe-staffelstab-eu-rp.html