ベルリン州における防疫措置(接触制限の撤廃等)
令和2年6月23日
6月23日,ベルリン州は,現行政令の改定を閣議決定し,制限措置の更なる緩和に関するプレスリリースを発出したところ,概要以下のとおりです。
なお,今次改定では,接触制限(公共空間における滞在は,5人または二世帯まで認められる)が撤廃されましたが,引き続き,他人との物理的・社会的接触を可能な限り少なくすることが求められ,1.5メートルの対人間隔確保(同一世帯に属する人等を除く)は基本的義務として引き続き有効となります。
また,近郊公共交通機関等におけるマスク着用義務に反した場合の反則金導入が決定されましたのでご留意ください。
本改定政令は6月27日(土)から発効予定です。
1 基本的義務
引き続き,他人との物理的・社会的接触を可能な限り少なくすることが求められる。これをもって,これまでの物理的・社会的接触を絶対に必要な最小限に制限する義務は,推奨に変わる。これまでの接触制限(公共空間における滞在は,5人または二世帯までとすること)は,新たな政令上では課されなくなる。引き続き,1.5メートルの対人間隔を確保することは,特に重要であり,感染を可能な限り回避するために遵守されねばならない。この点に関する例外は,特に,医療や介護の分野,保育所・学校での活動,身体に接近するサービス業の営業といった間隔の確保が不可能な場合,又は,バスや鉄道,乗用車内等の,空間的な狭さにより間隔確保のルールを遵守することができない場合である。
2 感染防止・衛生計画
イベントの責任者や,飲食店,ホテル,販売所,文化・教育施設,娯楽施設,財団,インフォメーションセンター,相談所,教育関連施設等,並びに協会,病院または介護施設等の事業責任者は,各事業の要請に応じた個別の感染保護・衛生計画を作成しなければならない。
3 参加者の記録
保健局が,感染者と接触の可能性がある者と迅速に連絡を取れるよう,出席者・利用者の連絡先リストを利用できることが重要である。参加者の記録は特に,イベント,飲食店,ホテル,ゲーム施設等,映画館,劇場,コンサートホール,オペラハウス,身体に接近するサービス業の営業,スポーツ,大学の出席授業,20名を超える者が同時に出席する私的又は家族・親族内のイベントに際して作成されねばならない。
4 口及び鼻を覆うマスク(Mund-Nasen-Bedeckung)
口及び鼻を覆うマスクは,周囲を感染から守るために,特に閉ざされた空間において重要である。マスクは,近郊公共交通機関(乗客及び運転者以外の従業員),空港,駅,あらゆる種類の小売店,飲食店,映画館,劇場,コンサートホール・オペラハウス等,また,診療所,病院,介護施設並びにスポーツ施設,フィットネススタジオ(スポーツの最中は除く)で着用されなければならない。マスクの着用義務は,6歳未満の子どもと,障害や健康上の制約がある者には適用されない。
その他,個別の分野の衛生・感染防止措置(抜粋):
・閉ざされた空間で他人と一緒に歌うことは禁止される。
・集会では,感染防止・衛生計画を必要とし,対人間隔を確保せねばならない。
・売り場には10平方メートルあたり2人以上がいてはならない。
・飲食店と居酒屋では,テーブルでのみ飲食が認められる。
・スポーツは接触を避け,対人間隔確保のルールを遵守した上で行わなければならない。
5 イベントにおける人数制限
(1)1000人を超える屋外のイベントは,引き続き8月31日まで禁止される。9月1日から10月24日までは,5000人を超える屋外イベントが禁止される。
(2)屋内のイベントに対しては,以下の段階的な措置が適用される。
-7月31日までは300人を超えるイベントは禁止。
-8月1日から8月31日までは500人を超えるイベントは禁止。
-9月1日から9月30日までは750人を超えるイベントは禁止。
-10月1日から10月24日までは1000人を超えるイベントは禁止。
(3)私的又は家族・親族内のイベントにつき,今後は,同様の人数制限(例えば7月末までは300人まで)をもって開催できる。
6 禁止事項
集団でのダンス,ダンスイベント等,サウナ,蒸気浴等,身体接触を伴う性的サービス業の提供は禁止される。
7 反則金
マスク着用の規則が遵守されないことは,政令と感染症予防法に照らし,基本的に秩序違反と見なされる。そのため,近郊公共交通機関を含むマスク着用義務の適用範囲においては,50ユーロから500ユーロの反則金が課される場合がある。
【参考】
○ ベルリン州ウェブサイト
https://www.berlin.de/rbmskzl/aktuelles/pressemitteilungen/2020/pressemitteilung.949728.php
○政令(原文)
https://www.berlin.de/corona/massnahmen/verordnung/
なお,今次改定では,接触制限(公共空間における滞在は,5人または二世帯まで認められる)が撤廃されましたが,引き続き,他人との物理的・社会的接触を可能な限り少なくすることが求められ,1.5メートルの対人間隔確保(同一世帯に属する人等を除く)は基本的義務として引き続き有効となります。
また,近郊公共交通機関等におけるマスク着用義務に反した場合の反則金導入が決定されましたのでご留意ください。
本改定政令は6月27日(土)から発効予定です。
1 基本的義務
引き続き,他人との物理的・社会的接触を可能な限り少なくすることが求められる。これをもって,これまでの物理的・社会的接触を絶対に必要な最小限に制限する義務は,推奨に変わる。これまでの接触制限(公共空間における滞在は,5人または二世帯までとすること)は,新たな政令上では課されなくなる。引き続き,1.5メートルの対人間隔を確保することは,特に重要であり,感染を可能な限り回避するために遵守されねばならない。この点に関する例外は,特に,医療や介護の分野,保育所・学校での活動,身体に接近するサービス業の営業といった間隔の確保が不可能な場合,又は,バスや鉄道,乗用車内等の,空間的な狭さにより間隔確保のルールを遵守することができない場合である。
2 感染防止・衛生計画
イベントの責任者や,飲食店,ホテル,販売所,文化・教育施設,娯楽施設,財団,インフォメーションセンター,相談所,教育関連施設等,並びに協会,病院または介護施設等の事業責任者は,各事業の要請に応じた個別の感染保護・衛生計画を作成しなければならない。
3 参加者の記録
保健局が,感染者と接触の可能性がある者と迅速に連絡を取れるよう,出席者・利用者の連絡先リストを利用できることが重要である。参加者の記録は特に,イベント,飲食店,ホテル,ゲーム施設等,映画館,劇場,コンサートホール,オペラハウス,身体に接近するサービス業の営業,スポーツ,大学の出席授業,20名を超える者が同時に出席する私的又は家族・親族内のイベントに際して作成されねばならない。
4 口及び鼻を覆うマスク(Mund-Nasen-Bedeckung)
口及び鼻を覆うマスクは,周囲を感染から守るために,特に閉ざされた空間において重要である。マスクは,近郊公共交通機関(乗客及び運転者以外の従業員),空港,駅,あらゆる種類の小売店,飲食店,映画館,劇場,コンサートホール・オペラハウス等,また,診療所,病院,介護施設並びにスポーツ施設,フィットネススタジオ(スポーツの最中は除く)で着用されなければならない。マスクの着用義務は,6歳未満の子どもと,障害や健康上の制約がある者には適用されない。
その他,個別の分野の衛生・感染防止措置(抜粋):
・閉ざされた空間で他人と一緒に歌うことは禁止される。
・集会では,感染防止・衛生計画を必要とし,対人間隔を確保せねばならない。
・売り場には10平方メートルあたり2人以上がいてはならない。
・飲食店と居酒屋では,テーブルでのみ飲食が認められる。
・スポーツは接触を避け,対人間隔確保のルールを遵守した上で行わなければならない。
5 イベントにおける人数制限
(1)1000人を超える屋外のイベントは,引き続き8月31日まで禁止される。9月1日から10月24日までは,5000人を超える屋外イベントが禁止される。
(2)屋内のイベントに対しては,以下の段階的な措置が適用される。
-7月31日までは300人を超えるイベントは禁止。
-8月1日から8月31日までは500人を超えるイベントは禁止。
-9月1日から9月30日までは750人を超えるイベントは禁止。
-10月1日から10月24日までは1000人を超えるイベントは禁止。
(3)私的又は家族・親族内のイベントにつき,今後は,同様の人数制限(例えば7月末までは300人まで)をもって開催できる。
6 禁止事項
集団でのダンス,ダンスイベント等,サウナ,蒸気浴等,身体接触を伴う性的サービス業の提供は禁止される。
7 反則金
マスク着用の規則が遵守されないことは,政令と感染症予防法に照らし,基本的に秩序違反と見なされる。そのため,近郊公共交通機関を含むマスク着用義務の適用範囲においては,50ユーロから500ユーロの反則金が課される場合がある。
【参考】
○ ベルリン州ウェブサイト
https://www.berlin.de/rbmskzl/aktuelles/pressemitteilungen/2020/pressemitteilung.949728.php
○政令(原文)
https://www.berlin.de/corona/massnahmen/verordnung/