ドイツにおける防疫措置(制限措置の一部緩和に関する連邦と州の合意)

2020/4/30
 4月30日,メルケル・ドイツ首相は,新型コロナウイルス感染拡大に伴う制限措置の緩和に関し,連邦各州首相とテレビ会議を行ったところ,連邦と州の合意事項の概要は以下のとおりです。
 
【ポイント】
● 現時点で,4月20日以降にとられている緩和措置の影響を見極めるには時期尚早であるため,今次会議ではいくつかの緩和措置の決定にとどまった。更なる規制緩和措置が可能かどうかは,5月6日に行われる連邦・州首相会議で決定する予定である。
● 新型コロナウイルス感染症以外の,通常患者に対する計画的施術を再開する。
● 大規模イベントは,引き続き少なくとも8月31日までは禁止。
宗教活動のための集会,子供用遊び場及び博物館・動物園等一部文化施設を再開する。
● 5月6日の会議に向け,学校,託児施設及びスポーツ施設の再開に関する計画案を作成する。また,5月6日の次に行われる会議に向け,飲食店,観光業及び更なる文化施設の再開に関する計画案を作成する。
 
 【本文】
連邦と州の合意事項に関する連邦政府プレスリリースの概要は以下のとおりです。
 
1 現段階で実施されている規制緩和措置が新規感染者数にどのような影響をもたらしているかを判断するには,時期尚早である。さらに踏み込んだ緩和が可能かどうかという判断及びそれに基づく決定は,5月6日の連邦と州首相の会議において決定する。
 
2 成果のある感染対策及び持続的な新規感染者数の低下のみによって,継続的な緩和措置を取ることができ,再び連邦レベルでの規制を課す必要がなくなる。
 
3 連邦と州の共同決定及びコロナ閣議におけるこれまでの決定事項は,以下の変更を除き,引き続き有効
 
4 感染対策の本質的な要素は,新規感染者との接触者の完全な追跡把握である。
 
5 病院の受け入れに余裕ができたため,(新型コロナウイルス以外の)通常患者の計画的施術を再開することができるようになる。ただし,引き続き新型コロナウイルス患者受け入れのための病床を充分に確保し,パンデミックの状況に鑑みて対応する。また,引き続き向こう2週間の集中治療ベッド数を予測することのできるツールが現在開発されている。
 
6 大規模イベント(お祭り,観客を伴うスポーツ試合,コンサート,フェスティバル及びその他の文化的イベント)は,引き続き少なくとも8月31日までは禁止。
 
7 宗教活動のための集会(礼拝及び祈祷集会)について,(適切な感染対策の遵守を前提に)再開を認める。詳細は各州が定める。
 
8 適切な感染対策の遵守を前提に,子供用遊び場を再び開放する。
 
9 適切な感染対策(衛生措置,入場人数の制限及び待機列の回避)の遵守を前提に,一部文化施設(博物館,美術館,ギャラリー,追悼施設及び動植物園)の再開を認める。再開を目指す中小企業の文化施設に対する支援策として1000万ユーロの予算を確保。
 
10 連邦首相府長官及び各州首相府長官は,5月6日に行われる次回連邦・州首相会議に向け,学校,託児施設及びスポーツ施設の再開に関する計画案を作成する。
 
11 各州担当大臣は,5月6日の次に行われる連邦首相と各州首相の会議に向け(当館注:具体的な日時は未定),飲食店,観光業及び更なる文化施設の再開に関する計画案を作成する。
 
○ 連邦と州の合意事項に関する連邦政府プレスリリース 
  https://www.bundeskanzlerin.de/bkin-de/aktuelles/telefonschaltkonferenz-der-bundeskanzlerin-mit-den-regierungschefinnen-und-regierungschefs-der-laender-am-30-april-2020-1749798