ベルリン州における防疫措置(追加的制限措置)

令和2年10月30日
1 ベルリン州の感染状況
 ベルリンにおける感染者は引き続き増加しており,10月29日現在,ベルリン州全体の過去7日間の10万人あたりの新規感染者数は155.6人まで上昇しています。引き続きすべての区において,同値が50を超えているほか,フリードリヒスハイン・クロイツベルク区,ノイケルン区,ミッテ区など市内中心部では,この値は200を超えています。  
 https://www.berlin.de/corona/lagebericht/
 
2 ベルリン州の更なる制限措置 
 10月29日,ベルリン州は特別閣議を行い,28日の連邦と州の決定を受けて更なる制限措置を決定し,プレスリリースを発出したところ概要以下のとおりです。
 同制限措置は11月2日から適用され,11月30日まで有効です。
 
● 自らが属する世帯以外の人との接触は真に必要な最低限度に減らすことが求められる。
● 公共空間及び屋内における滞在は自身と自身の世帯に属する者に加え異なる世帯に属する最大2名まで(合計最大10名まで),または,自らの世帯ともう一世帯に属する最大10人までの場合のみ許される。公共空間においてこの制限は,同じ保育・授業のグループ内の12歳までの子供に対しては適用されない。
● 飲食店は閉鎖されねばならない。飲食物の持ち帰り,デリバリーは行うことができる。持ち帰りに際しては人が密にならないよう適切な措置を取らねばならない。23時から6時まではアルコール飲料の販売は禁止される。
● 社員食堂は営業することができ,最大2名までが同じテーブルに着席することができる。
● 映画館,劇場,オペラ座,コンサートハウス,美術館・博物館,追悼施設及び公的・私的文化施設は閉鎖されねばならない。図書館での本の貸し出しは許される。
● 余暇施設(テーマパーク,レジャー施設,ゲームセンター,カジノ・くじ売り場等)は閉鎖されねばならない。また,ツォーロギッシャーガルテン(Zoologischer Garten Berlin)の水族館,並びにツォーロギッシャーガルテン(Zoologischer Garten Berlin)及びティアパーク(Tierpark-Berlin Friedrichsfelde)の屋内動物施設部分も閉鎖される。
● フィットネススタジオ,ダンススタジオ,サウナ,蒸し風呂,公衆浴場及び類似の施設,並びにホテル等における類似施設は閉鎖されねばならない。
● ホテルやその他宿泊施設における観光目的の滞在は禁止される。
● 100人を超える者が同時に滞在する屋外のイベントは禁止される。
● 50人を超える者が同時に滞在する屋内のイベントは禁止される。これにかかわらず,実際の観客を前にしたコンサート,演劇・オペラ・コンサート公演,実際の観客を前にしたダンスイベントや文化・娯楽イベントを含む音楽・芸術関係の公演は禁止される。
● 身体的接触を伴う性的サービスやマッサージの提供・利用は禁止される。風俗店の営業は店舗外の営業を含め行ってはならない。
● 店舗は,売り場面積10平方メートル当たりの客が一人となるために最低限の間隔を確保できる場合には営業することが許される。
● ボディケア分野におけるサービス業(コスメティックスタジオ,マッサージ店,タトゥースタジオ)は閉鎖されねばならない。これは,理髪店・美容院並びに理学療法等医学的に必要な治療には適用されない。
● ブンデスリーガや国際リーグ,または類似のプロ競技試合は許可された範囲で開催することが可能であるが,無観客で行われる。試合運営に必要な観戦人員については適用されない。アマチュアスポーツは休止される。
● その他,スポーツは単独で,または接触を伴わず間隔を確保する形で2人組にて行うことができる。
● 12歳までの子供は,最大10名までの固定グループにおいて,屋外でスポーツを行うことができる。
● プールは閉鎖される。
● クリスマス市,歳の市は開催されてはならない。
 
【参考】
○ベルリン州政令
 https://www.berlin.de/corona/massnahmen/verordnung/