海外安全対策情報(4月から6月)

2020/7/8
1 新型コロナウイルスに乗じた犯罪への注意
(1)本年に入り,世界各地で新型コロナウイルスに関連した次のような犯罪が横行していますので,被害に遭わないように十分ご注意ください。
  • 保健所職員を装った犯人が居宅に訪問し,新型コロナウイルス感染症の検査と称して,住人の不安を煽り,隙を見て居宅に侵入し,金品を盗む窃盗事件
  • 医者を装った犯人が治療等の名目で電話を架け,犯人グループの一人が居宅を訪問し,嘘の新型コロナウイルス感染症の検査を行い,検査費用と称して現金をだまし取る詐欺事件
  • 偽物の医療器具やマスク等を法外な値段で売りつけ,現金をだまし取る詐欺事件
  • ドイツとの国境沿いにおいて,偽の警察官が通行人に声をかけ,国境通過料金等と称して,現金をだまし取る詐欺事件
  • 地下鉄利用者に対し,偽の警察官が声をかけ,州を跨ぐ移動の許可証を所持していないとして罰金を騙し取る詐欺事件
 そもそも,保健所職員や医師等が新型コロナウイルス感染症検査等のために,突然,居宅を訪問することはありませんし,その場で検査費用等のお金を請求することはありません。また,警察官がみだりに金品を要求することはありませんので,日頃から落ち着いて行動し,不審な人物から声をかけられても相手にせず,直ちに110番通報してください。
 また,見知らぬ人が居宅を訪問したら玄関を開けずに用件を十分に確認し,不審に思ったらすぐに警察に通報してください。不審な電話を受けた時も落ち着いて行動し直ちに警察に通報してください。
(2)この他,新型コロナウイルスに乗じたフィッシング詐欺などのサイバー犯罪についてもご注意ください
○ 金融庁
 https://www.fsa.go.jp/news/r1/ginkou/20200407/20200407.html
○ 一般財団法人 日本サイバー犯罪対策センター
 https://www.jc3.or.jp/topics/newmodel_coronavirus.html
○ 一般社団法人 全国銀行協会
 https://www.zenginkyo.or.jp/topic/covid19-fraud/
○ 京都府警察
 https://www.pref.kyoto.jp/fukei/anzen/seiki_h/cyber/cyber02.html
 
2 テロ情勢等
(1)テロ情勢等
 テロ情勢は一般的には安定していますが,ドイツ国内では次のような事件が発生し,犯人が逮捕されています。
 ア ベルリン州ノイケルン区では,極右過激主義者による違法行為が多発しており,ここ9ヶ月間で140件近く発生しています。罪種は,暴力行為,脅迫行為,侮辱行為のほか,人種差別やインターネット上での扇動行為など,様々です。
 イ その他,ドイツ各地ではテロを計画した容疑者やイスラム過激主義者,極右過激主義者らが治安当局に相次いで摘発・逮捕されるなどしており,ドイツ国内は依然としてテロの脅威があります。常に最新の情報の入手に努めるとともに,テロの標的となりやすい,多くの人が集まる場所を訪れる際には,安全の確保に十分注意を払ってください。
(2)治安・社会情勢
 ベルリンなどの大都市では,週末を中心に,様々な主義主張によるデモや集会が行われていますが,中には主義主張が対立する過激なグループ同士が衝突する等逮捕者や負傷者が出るケースも発生しています。
 6月6日,ベルリン州のアレクサンダー広場で行われた集会では,一部の参加者が暴徒化し,100名近い者が警察官への暴行などにより逮捕され,複数の警察官が負傷しました。
 常に最新情報の入手に努めるとともに,不測の事態や無用なトラブルに巻き込まれないよう,十分ご注意ください。また,騒擾事件に遭遇した場合は,現場の警察官の指示に従い,速やかにかつ落ち着いてその場から離れてください。
 
3 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)一般犯罪
 ア ベルリン市内の観光名所や地下鉄等公共交通機関では,依然としてスリや置き引きなどの盗難事件が多発しています。電車内やホテルのロビー等で自分の傍らに置いていたバッグ等が盗まれる事件が発生していますので,手荷物は体から離さない,常に目の届くところで管理するなど,犯罪被害に遭わないよう十分ご用心ください。
 イ また,市内の観光名所で外国人集団から声をかけられ,募金や署名等を 依頼され,親身に応対している間に手荷物から現金等が盗まれる事件も発生しています。外国人集団の中には,路上や屋内において初めは親しく声をかけハグ等をし,そのうち多数で取り囲んで,スキを見て現金を盗む犯行手口もあります。見知らぬ人から話しかけられても冷静かつ毅然とした態度で対処し,常に手荷物をチェックするように心がけてください。
 ウ ベルリンやその近郊では夜間の暴力事件が増加傾向にあり,深夜の公園には麻薬の巣窟とされる危険地帯もありますので,深夜帯は極力外出を差し控え,夜間の移動はなるべくタクシーを利用する等安全の確保に細心の注意を払って下さい。
 エ ベルリン州及びブランデンブルグ州において、6月以降、同一犯によるものと思われる性犯罪事件が、連続発生しています。詳細は、ベルリン州警察ホームページをご確認ください。
○ ベルリン州警察
 https://www.berlin.de/polizei/polizeimeldungen/pressemitteilung.954626.php
※ なお,犯罪被害に遭わないための対策等の詳細については,安全の手引きに記載しておりますので,是非一度ご確認下さい。
(2)邦人被害にかかる凶悪犯罪
 管内6州において,邦人被害に係る殺人・テロ・爆弾事件や,誘拐事件は認知しておりません。しかしながら,ドイツ国内では,邦人が被害者となる傷害,強盗,恐喝などの粗暴犯罪のほか,性犯罪も発生しています。
 
4 日本企業の安全に係る諸問題
(1)日系企業を狙った振り込め詐欺
 日系企業を狙った振り込め詐欺が散発的に発生しています。本邦にある本社の代表電話,本社ドメインを有する(又は酷似した)メールアドレスから,実在の社長や取締役名でドイツ現地法人に対し,「水面下で進めているプロジェクトに関して, 今すぐ弁護士にメール連絡を取ってほしい」「至急指定の口座に資金を振り込んでほしい」「このオペレーションについては厳に秘密に願いたい」といった連絡があり,信用して振り込んだところ,多額の資金をだまし取られたといったケースです。
 金銭の振り込みにかかる電話やメール連絡については,たとえ知人や本社の電話番号やメールアドレスであったとしても安易に信用せず,メールの要求内容や発信元メールアドレス等の不審点を十分に吟味するとともに,単独で判断することなく,(かかってきた電話やメールにそのまま返信するのではなく)必ず別の手段で家族・友人又は社内幹部に確認をとるなど慎重に対応してください。また,不審メールには返信しないようにしてください。
(2)その他振り込め詐欺
 在留邦人が被害者となる様々な手口の詐欺事件(振り込め詐欺)が発生しています。例えば,インターネットを通じて面識のない不動産業者と賃貸借契約を交わし,鍵の受け渡しの条件として前金を振り込んだが,その後音信不通となり,多額の現金を騙し取られた,といった詐欺事件が横行しています。名の知れた大手の不動産業者であってもインターネットを利用した安易な商取引には十分注意するとともに,銀行振り込みや商取引の際には,できるだけ一人で対応せずにご家族やご友人に相談し,振込先の安全性を十分に確認する等細心の注意を払ってください。
 
※ 3か月以上の滞在は「在留届」,3か月未満の渡航・滞在は「たびレジ」にそれぞれ登録して下さい。